南極物語 その1
「南極物語」が始まると聞いて ある程度予想はしてたが。
数年前に越冬隊として南極に行ったおとうも 1話を観て複雑。
留守を2年近く 守った私自身も 微妙に複雑。
1次の頃と 現在ではまったく状況も環境も違う中 今 「南極物語」をドラマ化すると ギャップがあるのでは・・・・という事。
夢物語や 美談になりすぎないだろうか・・・
震災後の日本を元気に!
という気持ちを もりあげてく事も大事だとは思うんだけれど。
現在の 南極観測自体も 世間からの「税金の無駄遣い」と言われ
あげくに隊員にたいして 「観光か?」「何しに行くんだ?」などと
平気で 言ってくる世の中になってしまっている。
観測の継続は 必須なのに。
だから「南極」に触れるなら 現在の日本南極観測の実態を ありのまま報道して欲しかった。
というのが願いだが・・・・
ま 無理だね
キムタクにはかないません。
せめて 新南極物語として 香川さん演じた 実名 西堀栄三郎さんを主役にした話を作って欲しかったな。
実際 西堀さんにあたる 星野教授役 香川さんに自然と魅かれる。
おとう達の隊が建てたアンテナによって 日本と昭和基地がネットでつながるようになって
現在では メール交換なんぞも出来る
1次隊の頃は 家族には ほぼ連絡なんぞ出来なかったんだろうと思う。
出発してからの1年半は たぶん隊員達は「南極」に頭がいっぱいで 残る家族の事なんて 思い出しもしないんだろうな・・・と 「男って薄情だ」と 諦めの私だったが、 ドラマの中の男達は やっぱり「残る家族」に触れているんだよね。
ちょっと 反省。
「南極物語」は タロジロが関わる物語だけれど、今まで越冬に参加した 家族それぞれに それぞれの「南極物語」があるって事だよね。
我が家の「南極物語」は 帰国後にも影響する あまり栄光的な内容ではないけれど
家族が 「当たり前の事が 当たり前じゃない」って漠然とした 生きる力みたいなものを得たのは 収穫。
逆に 遊びに行ってきたと 叩かれ 「南極」を封印したくなったのも事実
しばらく「南極物語」を楽しみつつ・・・
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